親自身は状況を把握している?
― 不動産の“思い込み”が将来の負担になる前に ―
「うちの土地はちゃんと分かっているよ」
そう言われると、少し安心しますよね。
でも実際に登記を確認してみると――
・名義が祖父のままだった
・共有名義になっていた
・抵当権が残っていた
こんなケースは決して珍しくありません。
生前整理は「財産を減らす話」ではなく、
“今の状況を正確に知ること”から始まります。
今日はその第一歩を、一緒に確認していきましょう😊
Q1. 親が「分かっている」と言えば安心?
A. 必ずしも安心とは言えません。
記憶と登記内容が一致していないケースは多くあります。
親は「自分名義」と思っていても、
実際は祖父名義のまま放置されていたり、
兄弟との共有持分になっていることも。
「認識」と「法的事実」は別物。
ここを確認することが、生前整理の第一歩です。
Q2. まず何を確認すればいい?
A. 次の3点が基本です。
🔹 登記事項証明書
→ 所有者・共有者・抵当権の有無を確認
🔹 固定資産税の納税通知書
→ 所在地・地番・評価額を把握
🔹 名寄帳(市役所で取得)
→ その自治体内の所有不動産を一覧確認
この3つを照合すると、
「何を持っているか」がかなり明確になります。
特に名寄帳は“見落とし防止”に有効です。
※別の市区町村にある場合は、各自治体ごとに確認が必要です。
Q3. 名義が古いままだと何が起こる?
A. 相続人が増え、手続きが複雑になります。
祖父名義のまま放置されている不動産。
その間に世代が進めば――
子 → 孫 → 曾孫へと相続人が広がります。
結果、相続人が10人以上になることも。
実際に17人にまで増えていた事例もあります。
「今は困っていない」は、
将来の“手続き爆発”につながる可能性があります。
Q4. 親が把握していない場合、どう進める?
A. “整理作業”として一緒に進めるのが理想です。
いきなり
「全部教えて」
と言うと、親も構えてしまいます。
おすすめは――
「家族が困らないように、一緒に確認しておきたい」
というスタンス。
👨👩👧 役割分担の例
親
・昔の経緯や思い出を説明
・書類の保管場所を共有
子ども
・法務局や市役所での取得手続き
・専門家への相談
・一覧表の作成
“詰問”ではなく“共同作業”。
ここがとても大切です。
Q5. 専門家に相談すべきタイミングは?
A. 名義や権利にズレが見つかったときです。
✔ 祖父名義のまま
✔ 共有名義になっている
✔ 抵当権が残っている
このような場合は、司法書士など専門家への相談が有効です。
「分からないまま放置」が一番リスクになります。
まとめ ✨
不動産の生前整理は、
“処分”よりも“把握”が先。
親が把握している“つもり”でも、
登記や税通知書を確認すると違いが見つかることは少なくありません。
まずは――
📩 固定資産税の通知書を一緒に見てみる
そこから始めてみましょう。
小さな確認が、
将来の大きな安心につながります。
