庭は本当に必要?
「戸建て=庭付き」という常識を、いま考え直してみる 🌿
「せっかく戸建てを買うなら、庭がほしい」
家づくりを考え始めると、一度は思うことではないでしょうか。
子どもを遊ばせたり、家庭菜園をしたり、休日にBBQをしたり。
庭のある暮らしには、たしかに魅力があります。
でも、その一方で、
・土地を広く買う費用
・外構工事費
・草刈りや剪定
・水やり
・将来の管理
まで考えると、
「本当に庭は必要なのか?」
という視点も大切です。
実はこれからの家づくりでは、
「庭があるか、ないか」
ではなく、
👉「庭で何をしたいのか」
から考える方が、後悔しにくいかもしれません。
Q1. 戸建てなら庭は必要?
A. 必ずしも必要ではありません。
「戸建て=庭付き」というイメージはありますが、日本の法律に「戸建住宅には庭をつくらなければならない」という全国一律のルールはありません。
建ぺい率などの関係で建物を建てない空地が生まれることはありますが、その部分も、
・駐車場
・アプローチ
・自転車置場
・設備スペース
・通路
・テラス
など、さまざまな使い方ができます。
つまり、
「建物以外の場所=庭」
というわけではありません。
2023年の住宅・土地統計調査でも、居住世帯のある住宅のうち、一戸建ては52.7%、共同住宅は44.9%。
東京都では共同住宅が71.6%を占めています。
もちろん、この数字だけで「庭はいらない」とはいえません。
ただ、
「住宅を買うなら庭があって当然」
という考え方は、以前ほど絶対的ではなくなってきています。
Q2. 庭があると資産価値は上がる?
A. 「庭があるだけ」で高くなるとは限りません。
「庭付き住宅なら、将来売るときにも有利なのでは?」
そう考える方もいると思います。
ただ、不動産の価値は庭だけでは決まりません。
たとえば、
✔ 駅までの距離
✔ 接している道路
✔ 土地の形
✔ 日当たり
✔ 高低差
✔ 周辺環境
✔ 災害リスク
✔ 建物の配置
など、さまざまな条件から総合的に判断されます。
そのため、
「庭が20㎡あるから○%高く売れる」
といった全国共通の基準はありません。
同じ30㎡の庭でも、
LDKからそのまま出られて、日当たりがよく、外からの視線も気にならない庭と、
北側の日陰にあり、道路から丸見えになっている庭では、
使いやすさはまったく違います。
つまり大切なのは、
👉「庭があること」ではなく
👉「使いやすい屋外空間になっていること」
です。
Q3. 庭で見落としやすい一番大きな費用は?
A. 実は「庭の工事費」ではなく「土地代」かもしれません。
庭を考えると、
「芝生はいくら?」
「フェンスはいくら?」
「ウッドデッキはいくら?」
と、外構工事費に目が行きがちです。
でも、もっと大きな費用になる可能性があります。
それが、
「庭をつくるために余分に買う土地」
です。
たとえば、庭のために20㎡広い土地が必要になったとします。
土地単価が、
・1㎡10万円なら → 200万円
・1㎡30万円なら → 600万円
・1㎡50万円なら → 1,000万円
違ってきます。
都市部ほど、この差は無視できません。
さらに、
・植栽
・フェンス
・デッキ
・照明
・水栓
・排水設備
・剪定
・草刈り
・設備の交換
なども加わります。
庭の費用は、
「外構工事にいくらかかるか」
だけではなく、
👉 土地代+工事費+維持費
で考える必要があります。
Q4. どんな人なら庭をつくる価値がある?
A. 「庭でしたいこと」が明確な人です。
庭と相性がいいのは、
「庭が欲しい人」よりも、
「庭で○○をしたい人」
です。
たとえば、
🌱 家庭菜園を続けたい
🐕 犬を外で遊ばせたい
👦 子どもを自宅で遊ばせたい
🌳 窓から緑を眺めたい
🍖 家族でBBQをしたい
☕ 外でゆっくり過ごしたい
といった目的が明確なら、庭は暮らしの満足度を高めてくれる可能性があります。
反対に、
「戸建てだから、なんとなく庭が欲しい」
という場合は少し注意が必要です。
使わなくなった庭は、
「楽しむ場所」
から、
「管理しなければならない場所」
へ変わります。
雑草は待ってくれません。
こちらの予定などお構いなしに、元気いっぱい成長します🌱
Q5. 庭は老後まで考えた方がいい?
A. かなり重要です。
家を買う30代・40代では、
「芝刈りくらい自分でできる」
と思うかもしれません。
でも住宅は、10年、20年、30年と住み続けるものです。
庭では、
・草刈り
・剪定
・落ち葉掃除
・水やり
・病害虫対策
・枝の越境対策
・フェンスやデッキの補修
などが必要になります。
特に高齢になると、
「緑は残したいけれど、管理が大変」
という問題が起きやすくなります。
そのため庭は、
「完成したときにきれいか」
だけではなく、
👉「20年後も管理できるか」
まで考えておくことが大切です。
Q6. 広い庭じゃないと意味がない?
A. そんなことはありません。
むしろ、これからは
「小さくても、しっかり使える庭」
という考え方が合う家庭も多いと思います。
たとえば、
🌿 緑を眺めたい
→ 窓の前の植栽・坪庭
🍖 BBQをしたい
→ 小さなテラス・デッキ
🥬 家庭菜園をしたい
→ 日当たりのよい小区画
🐕 犬を遊ばせたい
→ フェンスで囲った限定スペース
👦 子どもを遊ばせたい
→ 小さな平坦スペース+近くの公園
このように、
「庭が欲しい」
という希望を、
「庭で何をしたい?」
まで掘り下げると、必要な面積は意外と小さくなることがあります。
特に土地価格の高い地域では、
広い庭を確保するために立地を悪くするより、
「小さく、よく使う庭」
の方が暮らしとのバランスを取りやすいケースもあります。
⚠ 庭より先に確認したいこともあります
庭が広くても、土地そのものに問題があれば安心とはいえません。
土地を選ぶときには、
✔ 接している道路の種類
✔ セットバックの有無
✔ 高低差
✔ 擁壁
✔ 排水
✔ 洪水・土砂災害などのハザード
✔ 隣家や道路からの視線
✔ 夏と冬の日当たり
なども確認しておきたいところです。
特に中古住宅では、
「広い前庭だと思っていた場所の一部が、道路のセットバック部分だった」
というケースも考えられます。
見た目の広さだけで判断せず、
「実際に自由に使える土地なのか?」
まで確認することが大切です。
🌿 庭を決める前の7つのチェック
家づくりを考えるときは、こんな順番で考えてみてください。
✔ 庭で何をしたいのか
✔ その用途には何㎡必要なのか
✔ その面積を増やす土地代はいくらか
✔ 外構工事はいくらか
✔ 維持管理を続けられるか
✔ 10年後・20年後も管理できるか
✔ もっと小さい庭でも目的を実現できないか
ポイントは、
「土地が余ったから庭にする」
のではなく、
「この暮らしをするために、この広さが必要」
と逆算することです。
まとめ 🏠🌿
「庭は本当に必要?」
答えは、
「庭で何をしたいのかによる」
だと思います。
庭は、あるだけで暮らしを豊かにしてくれる設備ではありません。
実際に使い続けることができて、初めて価値が生まれます。
だからこそ、
👉「買える広さ」ではなく「管理できる広さ」
👉「広い庭」ではなく「よく使う庭」
👉「何となく欲しい」ではなく「目的から考える」
この3つを意識してみてください。
家づくりを始めるとき、
「庭は欲しい?」
と聞くのではなく、
「庭があったら、そこで何をする?」
と家族で話してみる。
その答えが、あなたの家に本当に必要な庭の大きさを教えてくれるかもしれません。
――――――――――――――――――
🏡 iebeeLAB(イエビーラボ)のご案内
――――――――――――――――――
iebeeLAB(イエビーラボ)は、
土地・配置・外構を立体模型で体感しながら、
暮らしの全体像を整理するための体験型ラボです。
敷地が持つ個性や光の入り方を立体で確かめながら、
建物と外構のバランスを動かして比較し、
「何を優先するか」を落ち着いて考える時間を提供しています。
進行は「土地外構プランナー」講習修了スタッフが担当。
一日3組限定・完全予約制。
体験は無料でご利用いただけます。
図面だけでは見えなかったことを、
iebeeLABで体験してみませんか。
▶ 詳細・体験予約はこちら
https://www.iebee.jp
――――――――――――――――――
