共有名義はなぜ大変?

〜「とりあえず平等」が、将来の足かせになる理由〜
相続の場面でよく聞く「兄弟で平等に」「とりあえず共有で」という言葉。
一見、丸く収まりそうに見える共有名義ですが、実は時間が経つほど身動きが取れなくなる仕組みを持っています😓
売りたい人、残したい人、連絡が取れない人…。
相続をきっかけに、不動産が“誰のものでもあり、誰のものでもない状態”になってしまうケースは珍しくありません。
今回は、なぜ共有名義が大変と言われるのか、その構造と具体的な困りごとを、できるだけ噛み砕いて整理します。
Q1. 共有名義とは何ですか?
A. 一つの不動産を、複数人で所有している状態です。
例えば、親の土地を兄弟3人で相続した場合、
それぞれが「持分」を持つ共有名義になります。
ここで重要なのは、
🔸 持分があっても「自分の部分だけ自由に使える」わけではない
という点です。
不動産は1つ。
意思決定は常に「他の共有者」と一緒に行う必要があります。
Q2. なぜ「共有が共有を生む」と言われるのですか?
A. 相続のたびに、関係者が雪だるま式に増えるからです。
共有者の一人が亡くなると、その持分はさらに相続されます。
すると、
兄弟 → 配偶者・子 → 孫…
という形で、共有者の数が世代ごとに増えていきます。
結果として、
✔ 会ったことのない親族
✔ 連絡先が分からない人
が共有者になることも。
話し合い以前に「誰が共有者なのか分からない」状態になることもあります。
Q3. 管理や維持は、なぜ揉めやすいのですか?
A. 責任と負担を決めにくいからです。
共有不動産でも、
・固定資産税
・草刈りや修繕
・空き家管理
は毎年発生します。
しかし共有の場合、
🔸 誰がやる?
🔸 誰が払う?
🔸 立て替えたお金は請求できる?
こうした点を決めないまま放置されがちです。
結果として、
「使っていないのにお金だけかかる不動産」
になってしまいます。
Q4. 売却や活用は簡単にできますか?
A. いいえ。原則、全員の同意が必要です。
共有不動産を売る場合、
共有者全員の同意が必要になります。
たった一人でも
「売りたくない」
「連絡が取れない」
人がいると、売却はストップします。
賃貸も同様で、意見がまとまらなければ活用できません。
結果、
👉 空き家のまま
👉 税金と管理負担だけが残る
という状態になりやすいのです。
Q5. 共有名義を避ける・整理する方法はありますか?
A. あります。早めの判断がカギです。
代表的な考え方は、
🔸 遺言で単独相続にする
🔸 生前に名義を整理する
🔸 売却して現金で分ける
🔸 共有になったら放置せず整理する
「そのうち何とかなる」は、
不動産ではほぼ何ともなりません😅
共有は時間が経つほど解決コストが上がるのが特徴です。
まとめ
共有名義は、
「公平そうに見えて、将来の自由を奪う仕組み」
でもあります。
管理・売却・相続、どの場面でも
意思決定に人が増える=難易度が上がる
という構造を持っています。
不動産を“負担”にしないためにも、
名義の状態を一度確認してみることが、
生前整理・相続対策の第一歩です🏠✨