株式会社マルニ

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ライフライン停止に強い地域とは?

災害後の「生活の続けやすさ」も土地選びのポイント

土地を探すとき、

「ハザードマップは確認した」
「地盤も調べた」
「避難所の場所も見た」

ここまで確認している方は多いと思います。

では、もう一歩進んで、

「電気・水道・通信が止まったとき、この地域で生活を続けられるか?」

まで考えたことはあるでしょうか。

災害時には、停電だけ、断水だけで終わるとは限りません。

停電によって水道ポンプが止まる。
通信が不安定になって情報が入りにくくなる。
道路が寸断され、給水車や復旧車両が入りにくくなる。

このように、ライフラインは互いにつながっています。

今回は住宅購入前に知っておきたい「ライフライン停止に強い地域」の見方を、生活への影響とあわせて考えてみます。


Q1. 「ライフライン停止に強い地域」とは?

A. 「止まらない地域」ではなく、「止まっても生活をつなぎやすい地域」です。

どんな地域でも、大規模な災害が発生すれば停電や断水が起こる可能性があります。

そのため、「絶対に止まらないか」だけで判断するのは現実的ではありません。

注目したいのは、

👉 復旧しやすい
👉 別の方法で補いやすい
👉 支援を受けやすい

という点です。

たとえば、

・地域へ出入りできる道路が複数ある
・避難所や給水拠点が徒歩圏にある
・病院や行政施設へ移動しやすい
・非常用電源や貯水設備などを利用できる場所がある
・情報を得られる拠点が近くにある

こうした条件がそろっていると、ライフラインが止まっても生活をつなぎやすくなります。

つまり、

「災害に遭いにくいか」だけでなく、
「災害後に生活を立て直しやすいか」

を見ることが大切です。


Q2. 電気が止まると、何が困る?

A. 実は「停電だけ」では済まないことがあります。

電気が止まると、

⚡ 照明が使えない
⚡ 冷蔵庫が止まる
⚡ エアコンや暖房が使えない
⚡ スマートフォンを充電できない

といった影響がまず思い浮かびます。

しかし、もう少し広く考える必要があります。

水道施設では、取水・浄水・送水・配水などに電気を使っています。

通信設備にも電源が必要です。

そのため、

「停電」
 ↓
「水道ポンプの停止」
 ↓
「断水」

あるいは、

「停電」
 ↓
「通信設備が非常用電源へ切り替わる」
 ↓
「長期化すると通信にも影響」

という連鎖が起こる可能性があります。

さらに、ガソリンスタンドや店舗、ATMなども電気や通信に依存しています。

ライフラインは一つずつではなく、

「電気・水道・通信・道路がつながっている」

と考えておくことがポイントです。


Q3. 生活への影響が大きいのは「断水」?

A. 水道は、生活を続けるうえで特に重要です。

断水すると困るのは、飲み水だけではありません。

🚰 調理
🚽 トイレ
🧼 手洗い
🛁 入浴
🧺 洗濯
🧹 掃除

など、普段の生活の多くに影響します。

特に見落としやすいのが「トイレ」です。

水が使えない、あるいは下水設備の安全が確認できない状況では、いつものように水を流せない場合があります。

そのため、家庭では飲料水だけでなく、

👉 携帯トイレ
👉 給水用の容器
👉 ウェットティッシュ
👉 ゴミ袋
👉 衛生用品

なども準備しておきたいところです。

備蓄の一つの目安として、飲料水は「1人1日3L」、携帯トイレは「1人1日5回程度」で考えることができます。

たとえば4人家族で7日間なら、

飲料水:約84L
携帯トイレ:約140回分

になります。

こうして数字にすると、「水とトイレ」の重要性が見えてきます。


Q4. なぜ「道路」がライフラインと関係するの?

A. 道路が使えなければ、復旧や支援が遅れる可能性があるからです。

電柱や水道管が壊れても、修理する人や車両が現場へ到着できれば復旧作業を進められます。

ところが道路が寸断されると、

🚚 復旧車両が入れない
🚰 給水車が来られない
⛽ 燃料を運べない
📦 支援物資が届きにくい
👷 復旧要員が現場へ行けない

という問題が出てきます。

そのため、土地を見るときには「家の前の道路」だけでなく、

👉 地域外へ出る道路は何本あるか
👉 別ルートへ迂回できるか
👉 橋や斜面など通行不能になりそうな場所はないか
👉 避難所まで歩いて行けるか
👉 給水拠点まで水を取りに行ける距離か

といったところまで見ておくと安心です。

特に山間部や半島部など、地域への出入り口が限られている場所では重要な確認ポイントになります。


Q5. 住宅購入前にどう確認すればいい?

A. 「自宅」ではなく「生活圏」を歩いて確認してみましょう。

ライフライン停止への強さは、物件情報だけでは判断しにくい部分があります。

そこでおすすめなのが、

「災害後もここで数日間生活するとしたら?」

という目線で周辺を歩いてみることです。

🏠 自宅

・停電したら水は使える?
・オール電化の場合、停電時の代替手段は?
・集合住宅なら給水ポンプやエレベーターはどうなる?

🚰 水

・避難所や給水拠点はどこ?
・徒歩で水を運べる距離?
・給水容器を持って移動できる?

🚗 道路

・地域への出入り口は一つだけではない?
・迂回路はある?
・橋や斜面などが通れなくなった場合の別ルートは?

📡 情報

・避難所や行政施設は近い?
・通信が使えない場合、どこで情報を得られる?

🏥 生活

・医療機関まで移動できる?
・スーパーやドラッグストアは近い?
・徒歩でも生活に必要な場所へ行ける?

こうして見ると、

「駅まで○分」
「スーパーまで○分」

という普段の利便性とは違った、その地域の特徴が見えてきます。


🏡 土地選びでは「72時間後」も想像してみる

住宅購入では、

「ここで暮らしたら便利そう」

と平常時の生活を想像します。

そこにもう一つ、

「災害が起きて3日後、この場所でどう生活しているだろう?」

という視点を加えてみてください。

✔ 飲み水はある?
✔ トイレは使える?
✔ スマートフォンを充電できる?
✔ 家族と連絡できる?
✔ 給水所まで歩ける?
✔ 支援物資は届きそう?
✔ 必要なら地域外へ移動できる?

この想像をしてみると、土地を見るポイントが少し変わります。


まとめ|「被災しにくさ」+「生活を戻しやすいか」

ライフライン停止に強い地域とは、

「絶対に停電や断水をしない地域」

ではありません。

大切なのは、

「止まったときに、どう生活をつなげられるか」

です。

土地を見に行くときは、敷地だけを見て帰るのではなく、少し周辺を歩いてみましょう。

道路、避難所、給水拠点、病院、スーパーなどを確認すると、

「災害後も生活を続けやすい地域か」

という、普段とは違った土地の見え方ができます。

家を選ぶことは、その家が建つ「地域」を選ぶことでもあります。

平常時の便利さと、非常時の生活の続けやすさ。

どちらも土地選びの大切なチェックポイントです。🏠

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