分筆登記とは?どんなときに・どんなふうに行うの?
「分筆登記(ぶんぴつとうき)」はひとつの土地を分けてもらうときに行います。
土地の購入や相続の際に必要になってくることがあるので、基礎知識を頭に入れておきましょう。
今回は「分筆登記」とは何か、「分筆登記」を行うシーン、「分筆登記」の流れについて紹介します。
「分筆登記」を知り、大切な土地を有効活用しましょう。
「分筆登記」とは
「分筆登記」は登記簿上でひとつの土地を複数に分割して登記し直すことです。
ちなみに土地は一筆(いっぴつ)、二筆(にひつ)と数えます。
一筆の土地の登記は同じものであり、一筆の中で所有者を分けることはできません。
※共有の所有とすることはできます。
「分筆登記」がされると、独立した土地とみなされ、土地に新たな地番がつけられます。
一筆では所有者は分けられませんが、「分筆登記」によって所有者も変えられます。
所有者それぞれが土地を自由に使えるというメリットがあります。
例えば、住宅ローン(抵当権の設定)を組めるようになったり、
1筆に対する固定資産税や相続税・贈与税などの税負担も軽くなったりします。
「分筆登記」を行うシーン
「分筆登記」をするのは具体的にどんな時でしょうか?
・土地の一部を売買する
・相続した土地を分ける
・地目(宅地・山林・野原・田・畑)を変更する
・固定資産税を節税する
・融資の際に担保に取られる土地を制限する
一般的には、「土地の一部を売買する」または「相続した土地を分ける」の場合に「分筆登記」を検討することが多いです。
「分筆登記」の流れ
「分筆登記」の流れは以下の通りです。
1.土地家屋調査士に相談・依頼
2.法務局や市役所等の官公署で調査・資料収集
3.現地で調査・構造物の位置など物理的状況を確認
4.隣接所有者の方々との立会の調整
5.現地の測量データと調査した資料をもとに筆界点を算出
6.関係官公署との協議、各種証明書の申請、現場での立会
7.立会成果をもとに境界標を設置
8.地積測量図・登記申請書を作成
9.管轄法務局で登記完了証を受領
10.成果品のお引渡し
着手時に作業日数をご提示しますが、隣接地所有者と立ち会いをしなければいけないため、
スケジュール調整などで予定より時間がかかる場合があります。
まとめ
不動産用語のひとつ、「分筆登記(ぶんぴつとうき)」についてまとめました。
「分筆登記」とは土地を分ける登記のことを言います。
主に、土地の一部を売買するときや相続した土地を分けるときなどに行われます。
測量や図面の作成など専門的な知識が必要なため、土地家屋調査士に依頼・相談しましょう。
「分筆登記」の基礎知識を知り、土地を有効活用しましょう。
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