株式会社マルニ

お役立ち情報

未登記建物がある物件は買って大丈夫?

2026.10.20

安いからお得?購入前に知っておきたい登記・住宅ローン・税金の落とし穴

中古住宅を探していると、相場より安く、立地も悪くない物件に出会うことがあります。

「この価格なら、少しリフォームして住むのもいいかも!」

ところが、不動産会社からこんな説明が。

「実は、この建物は未登記なんです」

未登記と聞いても、何が問題なのか分からない方も多いのではないでしょうか。

実は、未登記建物は売買できないわけではありません。

ただし、住宅ローンが利用できなかったり、所有者の確認が難しかったり、購入後に思わぬ費用が発生することがあります。

今回は、未登記建物のある物件を購入しても大丈夫なのか、確認すべきポイントを分かりやすく解説します😊


Q1. そもそも「未登記建物」とは?

A. 建物が存在しているのに、法務局の登記記録に必要な情報が登録されていない建物のことです。

建物の登記には、大きく分けて2つの役割があります。

🏠 ① 建物表題登記

建物の所在・種類・構造・床面積などを記録する登記です。

📄 ② 権利に関する登記

誰が所有しているのか、住宅ローンの抵当権が設定されているかなどを記録します。

未登記建物には、例えば次のようなケースがあります。

・昔、現金で建てた住宅を登記していなかった

・母屋は登記されているが、離れや車庫が未登記だった

・増築した部分が登記に反映されていなかった

なお、建物を新築した場合などには、原則として1か月以内に表題登記を申請する義務があります。

正当な理由なく怠ると、10万円以下の過料の対象になる可能性があります。

👉 「昔から建っているから問題ない」とは限らないのです。


Q2. 未登記建物でも売買できる?

A. 売買自体は可能ですが、購入後のトラブルを防ぐために登記の整理が重要です。

未登記だからといって、その建物に所有者がいないわけではありません。

しかし、登記がなければ、誰の所有物なのかを公的な登記記録で確認できません。

例えば、こんなケースが考えられます。

🏠 土地は売主名義になっている

🏠 その土地に古い住宅が建っている

🏠 ところが住宅は、亡くなった親が建てた未登記建物だった

この場合、土地の所有者と建物の所有者が必ずしも一致するとは限りません。

建物が相続人の共有財産になっている可能性もあります。

⚠ 特に注意したいのは、売主が建物を売却できる権限を持っているかどうかです。

購入前には、土地だけでなく建物の所有関係も確認する必要があります。


Q3. 未登記建物があると住宅ローンは使えない?

A. 住宅ローンの利用が難しくなることがあります。

住宅ローンを利用する場合、金融機関は通常、土地や建物に「抵当権」を設定します。

抵当権とは、住宅ローンの返済ができなくなった場合に備えて、金融機関が不動産を担保にする権利です。

しかし、建物が完全に未登記の場合、そのままでは建物に抵当権設定登記ができません。

そのため、金融機関から登記の完了を求められることがあります。

例えば、

・建物表題登記を行う

・所有権保存登記を行う

・売買による所有権移転登記を行う

・抵当権設定登記を行う

といった手続きが必要になる場合があります。

⚠ 登記をすれば必ず住宅ローンが通るわけではありません。

建物の状態や建築基準法への適合状況なども審査に影響します。

👉 住宅ローンを利用する予定なら、売買契約前に金融機関へ相談しておきましょう。


Q4. 未登記なら固定資産税はかからない?

A. いいえ。未登記でも固定資産税の課税対象になることがあります。

ここは誤解されやすいポイントです。

法務局に登記されていなくても、市区町村が建物の存在を把握していれば、固定資産税が課税されます。

市区町村では、未登記建物を「家屋補充課税台帳」などで管理しています。

一方、建物が課税対象として把握されていなかった場合、後から課税漏れが判明することもあります。

また、住宅が建っている土地には、一定の条件で固定資産税の負担を軽減する「住宅用地の特例」があります。

未登記という理由だけで特例が使えなくなるわけではありませんが、住宅の存在や利用状況が正しく把握されているかは重要です。

💡 購入前に確認したいもの

・固定資産税の課税明細書

・固定資産評価証明書

・名寄帳

👉 登記の有無と、固定資産税が課税されているかどうかは別の問題です。


Q5. 未登記建物を購入する前に何を確認する?

A. 「所有者・登記の可否・費用負担」の3つを中心に確認しましょう。

購入前には、次の項目をチェックすることが大切です。

🔍 ① 本当の所有者は誰?

✔ 土地と建物の所有者は同じ?

✔ 相続人など、ほかに権利を持つ人はいない?

✔ 売主は建物を売却できる?

📄 ② 登記に必要な書類はある?

✔ 建築確認済証・検査済証

✔ 工事請負契約書・引渡証明書

✔ 固定資産税関係の書類

古い建物では書類が残っていないこともありますが、別の資料を使って登記できる場合もあります。

💰 ③ 登記費用は誰が負担する?

未登記建物を登記する場合、土地家屋調査士や司法書士への依頼費用、登録免許税などが発生することがあります。

買主が購入後に負担するのか、売主が引渡し前に整理するのかを明確にしましょう。

🏠 ④ 建築基準法上の問題はない?

未登記であることと、違法建築であることは別問題です。

ただし、増築によって建ぺい率や容積率を超えているなど、別の問題が隠れている可能性もあります。

登記を整えただけで、建築基準法上の問題が解消するわけではありません。

👉 できれば「売主の責任と負担で、引渡しまでに必要な登記を完了する」という条件を契約書に明記しておくと安心です。


Q6. 未登記建物は買わない方がいい?

A. 未登記という理由だけで購入を諦める必要はありません。

重要なのは、購入前に問題を整理できるかどうかです。

🟢 購入を検討しやすいケース

✔ 建物の所有者が明確になっている

✔ 必要な登記ができる見込みがある

✔ 売主が登記手続きに協力してくれる

✔ 住宅ローンの利用条件を確認できている

✔ 登記費用や手続き期間が把握できている

🔴 慎重に判断したいケース

⚠ 建物の所有者がはっきりしない

⚠ 相続人が複数いて話がまとまっていない

⚠ 登記に必要な資料がなく、所有権の証明が難しい

⚠ 違法な増築などが疑われる

⚠ 売主が登記の整理に応じない

⚠ 住宅ローンが利用できるか不明なまま契約を求められる

特に注意したいのは、購入後に初めて問題が発覚するケースです。

価格が安くても、登記費用や建物の是正費用が加われば、結果的に割高になる可能性があります。


💡 まとめ|未登記建物は「買えるか」より「整理できるか」

未登記建物がある物件は、必ずしも購入してはいけない不動産ではありません。

ただし、所有者の確認、住宅ローン、登記費用、税金、建築基準法への適合状況など、通常の物件より確認すべきことが増えます。

大切なのは、

「安いから買う」ではなく、「問題を整理できると分かってから買う」こと。

🏠 気になる物件に未登記建物がある場合は、契約前に不動産会社・土地家屋調査士・司法書士などへ相談してみましょう。

購入前のひと手間が、購入後の大きな安心につながります😊

――――――――――――――――――

🏡 iebeeLAB(イエビーラボ)のご案内

――――――――――――――――――

 

iebeeLAB(イエビーラボ)は、

土地・配置・外構を立体模型で体感しながら、

暮らしの全体像を整理するための体験型ラボです。

 

敷地が持つ個性や光の入り方を立体で確かめながら、

建物と外構のバランスを動かして比較し、

「何を優先するか」を落ち着いて考える時間を提供しています。

 

進行は「土地外構プランナー」講習修了スタッフが担当。

一日3組限定・完全予約制。

体験は無料でご利用いただけます。

 

図面だけでは見えなかったことを、

iebeeLABで体験してみませんか。

 

▶ 詳細・体験予約はこちら

https://www.iebee.jp

 

――――――――――――――――――

Archives

PageUP