空き家管理はどのくらいの頻度が必要?放置によるリスクと対策法を解説
2024.6.6
少子高齢化や都市部への人口集中の影響で、全国的に空き家が増えています。
「うちは空き家だけど、たまに行ってるから大丈夫」と思っていませんか?
実は空き家は、適切な頻度で管理を行わないと「特定空き家」に指定されたり、近隣トラブルの原因になったりするおそれがあります。
今回は、空き家を安全・清潔に保つための管理頻度と、手軽に管理を行うためのコツをご紹介します。
空き家管理は「最低でも年2回」が目安
空き家の管理は、最低でも年に2回、できれば3カ月に1回の頻度で行うのが理想です。
「そんなに頻繁に行けない…」という方も、外部サービスやちょっとした工夫で管理の負担を軽減することができます。
管理内容と頻度の目安一覧
管理項目 | 頻度の目安 | 主な内容 |
---|---|---|
外観チェック | 毎月1回以上 | 外壁や屋根、窓などの破損確認 |
通気・換気 | 1~3カ月に1回 | 窓やドアを開けて空気の入れ替え |
湿気・カビ対策 | 1~3カ月に1回 | 除湿剤設置・換気扇の使用など |
雑草・庭木の手入れ | 3~6カ月に1回 | 草刈り、剪定、落ち葉清掃 |
害虫・害獣対策 | 3~6カ月に1回 | ネズミ、ハチ、シロアリの確認 |
💡 注意ポイント
- 台風や大雨の後は必ず屋根・外壁をチェック
- 冬場は水道管凍結を防ぐための水抜きが必要
- 長期間管理できない場合は、プロに任せるのも有効
管理をラクにする3つの工夫
- スマート防犯対策を導入
- センサーライトや防犯カメラで不法侵入を未然に防止
- スマートロックで遠隔でも施錠管理が可能
- 管理を外部に委託する
- 空き家管理専門業者(月額3,000円~10,000円)に巡回を依頼
- 親族や近隣の方に定期確認をお願いするのも一つの方法
- 草木の手入れを簡単に
- 防草シートの設置で雑草の発生を抑える
- 剪定は年1回程度でもOK。業者に依頼するのもアリ
まとめ:空き家管理は「こまめに」「効率よく」
- ✅ 最低でも年2回、できれば3カ月に1回が理想の管理頻度
- ✅ 定期的な点検・清掃で「特定空き家」や近隣トラブルを防止
- ✅ 管理できない場合は外部サービスの活用を検討しよう
「最近空き家を見に行けてないな…」と心当たりがある方は、今すぐチェックを。
ほんの少しの対策が、大きなトラブルを未然に防いでくれます
執筆者:空き土地家屋調査士 山田大貴