登記ってなに?不動産の基礎知識をやさしく解説【Q&Aで学ぶ登記の基本】
不動産の購入や相続に欠かせない「登記」。 聞いたことはあるけど、実はよく知らない人のために、登記制度の基本をQ&A形式でわかりやすく解説します!
🏠 登記ってそもそも何? 知らないと損する「不動産の名札」
不動産を買ったとき、よく耳にする「登記」。
「難しそう」「専門家に任せるもの」と思っていませんか?
でも実はこの登記、あなたの財産を守るための“名札”のようなものなんです。
誰がその土地や建物を持っているか、どんな権利があるのかを公に示すことで、
トラブルや詐欺から守ってくれる大切な制度です。
この記事では、登記の仕組みや手続き、よくある疑問を初心者向けにわかりやすくまとめています。
❓ 登記ってなんだろう? 5つのよくある質問
Q1. 登記制度とは、簡単に言うと?
A. 不動産の「持ち主」や「権利」を法務局で記録・公開する制度です。
土地や建物の物理的な情報と所有者情報を記録
登記簿は誰でも見ることができ、証明書も取得できます
所有権や抵当権などの「権利関係」が明確になります
Q2. 登記しないとどうなるの?
A. 他人に「それは自分の土地だ」と言えなくなることがあります。
民法177条により、登記していないと第三者に対して自分の権利を主張できません。
たとえば…
Aが土地をBに売却(未登記)
同じ土地をCにも売却(Cが登記済)
→ 所有権はCに認められ、Bは土地を失うリスクがあります。
Q3. 登記簿にはどんな情報が載ってるの?
登記簿には、次のような内容が記載されています。
表題部:所在地、面積、構造などの基本情報
権利部(甲区):所有者やその移転履歴
権利部(乙区):抵当権、賃借権などの権利情報
売買や相続前には「登記事項証明書」でしっかり確認することが大切です。
Q4. 売買のときの登記手続きってどうやるの?
登記手続きの基本の流れはこのとおりです。
売買契約の締結
残代金支払い+鍵・権利証の引渡し
書類の準備(住民票・印鑑証明など)
法務局へ申請(登録免許税の納付)
約1〜2週間後に登記完了の通知
※通常は司法書士が代理で申請します。
Q5. 登記しないとどんなトラブルがあるの?
登記を放置すると、さまざまな問題が起きます。
所有権を主張できない
住宅ローンを借りられない
税金や通知が旧所有者に届く
原則「1ヶ月以内に登記申請」が必要(怠ると過料)
✅ まとめ|登記は“不動産の安全装置”です
登記は、土地や建物という大切な財産を守る法律的な防犯タグ。
「ちゃんと登記してあるかどうか」で、取引の信頼性も大きく変わります。
🏡 不動産を取得したら、まずは「登記簿」を確認しましょう。
迷ったら、司法書士に相談するのもおすすめです。