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建物の構造ってどう表すの?

2025.10.15

🏠建物を登記する際や建築確認申請を行うとき、「木造」「鉄骨造」「RC造」などの“構造”を記載する場面があります。
でも、この「構造」って一体どうやって決まるのでしょうか?見た目では分かりにくい部分も多く、誤解されやすいポイントです。

今回は、建物の構造をどう分類しているのか、登記簿や建築上の区分をわかりやすく解説します✨


Q1. 建物の「構造」って何を意味するの?

A. 建物を支える“骨組みの材料”のことです。

建物の構造とは、屋根や床を支える主要な部分(柱・梁・壁など)の材料の種類を指します。
たとえば、**木造(W)**は木材を主な骨組みに使い、**鉄骨造(S)**は鋼材、**鉄筋コンクリート造(RC)**は鉄筋とコンクリートを組み合わせて強度を確保します。
構造は耐久性や耐火性、建築コストにも大きく関わります。


Q2. 主な構造の種類にはどんなものがあるの?

A. 代表的には「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」「鉄骨鉄筋コンクリート造」があります。

  • 木造(W):最も一般的。建築コストが低く、調湿性や加工性が高い。

  • 鉄骨造(S):柱や梁に鋼材を使用。耐震性に優れ、倉庫や事務所などに多い。

  • 鉄筋コンクリート造(RC):鉄筋で補強されたコンクリート。耐火・遮音性が高く、マンションに多い。

  • 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC):鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせ、超高層ビルなどで採用。


Q3. 登記簿の「構造欄」はどうやって記載されるの?

A. 登記簿では「主要構造部の材料」と「屋根の種類」を組み合わせて表記します。

たとえば、
「木造瓦葺」「鉄骨造亜鉛メッキ鋼板葺」「鉄筋コンクリート造陸屋根」など、
構造+屋根材で記載されます。
実際の現場では、建物表題登記の際に、登記官が構造区分を判断して補正することもあります。


Q4. 構造によって税金や評価が変わるの?

A. はい、固定資産税評価などに影響します。

耐用年数が構造によって異なるため、税務上の評価額や減価償却期間が変わります。
たとえば木造住宅は耐用年数22年、鉄筋コンクリート造は47年など。
長期的な維持コストを考えると、構造選びは“建物の寿命”にも直結する重要なポイントです。


Q5. 現場で構造を見分けるコツは?

A. 柱・梁・外壁材・屋根構造をチェックしましょう。

木造なら柱や梁が木材、鉄骨造ならH形鋼や角パイプ。
RC造ならコンクリート打ち放しの壁が特徴です。
登記や建築の専門家に相談すれば、図面や現地確認から正確に判定してもらえます🔍


まとめ

建物の「構造」は、見た目以上に奥が深い部分。
耐震性や税金、メンテナンスコストにも関わるため、建てる前・登記する前にしっかり確認しておくことが大切です。
🏡これを機に、ご自宅の登記簿を見て「構造」欄をチェックしてみましょう!

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